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更新: 2001/08/15


 

006:何番目以内なら効果があるか?

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 eプロモートでは、1998年より日本で初めてこの検索結果上位表示のソリューションサービスを提供しています。この約3年の中で色々なクライアントと打ち合わせをしてサービス提供を行ってきましたが、非常に多くのクライアントの方(大企業のマーケティング担当者も含める)がいらっしゃいますので、今回はそのお話をしてみたいと思います。

 特に今年になってから、検索結果上位表示に関するお問い合わせが急増しているのですが、よくあるのは「上位に表示されさえすれば何でもよい」と考えている方が非常に多いことです。

 例えば、ペットショップのウェブサイトを開設しているクライアント様。「キーワード「犬」で上位表示させたい」と。「それがだめなら猫でもいい」。また、あるパソコン販売サイトを運営されているクライアントが「キーワード「PC」で上位表示させたい」と。

 何が問題なのか、これを読んでいる皆さんは想像がつきますか?

 上位表示を行う上で、きちんと認識して頂きたいことが1つあります。

「上位に表示されることと、自社サイトがターゲットとするユーザーがそれを見ること、そしてそれをクリックすること、さらにクリックしてウェブサイトに訪問してからアクションをとること」はそれぞれ別問題だということです。

 つまり、あるキーワードで上位に表示されたからと言っても、そのキーワードが自社サイトを探す際に使用するとは思えないキーワードであればターゲットユーザーを誘導することはできない、ということです。また、仮にターゲットユーザーを誘導できたとしてもウェブサイトのもつ機能(ナビゲーションやデザイン、ウェブユーザビリティ)がよくなければアクションまで結びつかない、ということです。

 先ほどの例を挙げて詳しく説明しましょう。まず皆さんが「ウェブを開設しているペットショップ」を探そうと思ったらどんなキーワードを入力しますか?

 ・・・思い浮かべましたか?

 まず、「犬」1語で検索しようとする人はいないでしょう。「猫」でも同様。犬では定義が広すぎて様々なウェブサイトが表示されてしまうことは容易に想像できるからです。「犬もあるけば棒にあたる」ということわざがでてくるかもしれないですし、「犬山市ホームページ」なんてのがでてきます。もし犬というキーワードで検索をしてしまっても、検索をしてから自分の選んだキーワードが誤りであることがすぐに理解できます。

 そもそも、ペットショップを探そうと思ったら大抵のユーザーは「ペットショップ」とまず入力するでしょう。もし犬好きの人なら「犬」を追加キーワードとして入力するでしょう。

 また、「犬を飼いたい」と思って検索するユーザーであれば「飼う 犬 ペット」と入力するケースもあります。「旅行に行くから犬を預かって欲しい」と考えるユーザーは「犬 ホテル ペットショップ」と入力するでしょう。

 ここでウェブサイト開設者側の視点から考えてみます。「ペットも預かるペットショップ」を運営している開設者から見れば、「犬 ホテル ペットショップ」と検索をしたユーザーのトラフィックを誘導できたほうが有益であり、このセットキーワードで上位表示させれば多くのターゲットユーザーを誘導可能になることがわかりますね。また、「犬」1語だけで上位表示させても、広告効果がないこともおわかりいただけると思います。先述したとおり1)そもそも犬1語で検索してくるユーザーはほとんどいない、2)犬1語で検索しているユーザーは一体何の情報を探し求めているのか、目的が曖昧なユーザーであり、従って自社サイトにトラフィックを誘導してもアクションをとってもらえる確立は不透明である からです。

 検索サイトを利用するユーザーは、必ずある目的をもって情報検索を行います。従って、明確な目的を持ったユーザー(=ターゲットとしたいユーザー)が入力すると思われるキーワード(=ユーザーのほしい情報がある程度方向づけられたキーワード=自社サイトを表現するのに相応しいキーワード)で上位に表示させるようにした方が、コンバージョンレートを上げることができます。

 おわかりいただけたでしょうか。この、上位表示対象キーワードの選定も含めた上位表示がウェブポジショニング戦略、検索結果上位表示です。

 また、仮に適切なキーワードでトラフィックを誘導できたからといっても、ショッピングカートが使いにくい、どこがクリックできるのかわからない、自分がウェブサイト内のどこのページを見ているのかわからない、といったようなサイト。つまりウェブユーザビリティに劣ったサイトは売上を伸ばすことができません。

 従って、ウェブの機能、ユーザビリティやナビゲーション機能も大切にして下さい。ある意味上位表示以上に大切なことです。

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[参考ページ] ウェブポジショニング戦略の有効性

  
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